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​グリーフケアとは

様々な喪失からもたらされる、心と体に現れる悲嘆反応に対し、医療機関などでは主に、当事者からの委託があって初めて、投薬やカウンセリングなど「診断型ケア~diagnosticケア~」が提供されています。

しかし実際には、悲嘆の最中にある者が医療機関にケアを求めるのは、ハードルが高い場合も多いのではないでしょうか?

喪失後は、心身ともにデリケートな時期です。

自分にとって本当に何が必要であるか、正しい判断ができない場合も多くあります。

グリーフケアは、当事者である皆様お一人お一人の主観の開示によって初めて、ケアすべき内容や自分自身の要求が明確となる「対話型ケア~dialogicケア~」です。

基本となる姿勢は、寄り添いと傾聴であり、貴女のお話を無理に聞き出すことも、指摘や助言をすることもありません。

お一人お一人の歩んでこられた人生を、同じ境遇の女性同士、もしくはスタッフとともに時間をかけて物語っていきます。

 

振り返ることが、苦しい場合もあります。

​悲しみは、幾度も満ち引きを繰り返す『波』の様に心の中にとどまり、無くなることは無いのかもしれません。

 

…そんな時は、立ち止まって良いのです。

 

…他の参加者のお話に思いを巡らし、涙しても良いのです。

更には、語り直し(ナラティブアプローチ)を進めるうち、予想もしなかった気付きが得られることもあります。

最終的には、以下の要素を基に、喪失後の人生にどういった意味や目的を持つことをご自身が求めているかを探ってまいります。

​新たなアイデンティティーの萌芽

社会復帰

感情サイクルを生きる

​自然との共生

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